こんな文章を見かけた

「そのようだ。恐らく侍医の地位を狙ってなのか、この後の謀に邪魔なのか…とにかくそう言った事だろう。しかも渡したのが医仙となるから一石二鳥だ。この典医寺から面倒な医員を二人共追放できる。」

暫しの間会話が途切れるが、取りあえず俺が呼んだ事もあり、そのまま話す

「水刺間の役人に聞いた所、献立は一度出ると一月は同公司註冊じ物が出ないと言うから、あの後食事に入れられなかったのは恐らく皇宮内に侍医がいなかった事と、単に医仙の苦手な物が無かったからだろうと思われる。」

「この間、あの方は間食をされていなかったので、もしかしたらあの日あの眠り薬の件が無かったら、医仙は危なかったかもしれないのですね…」
そう侍医が言った時一瞬、背筋が寒くなった。

間食を何時も通りしておれば確かに食べないで侍医に渡すかもしれんが、空腹で有れば…確かに食べてしまうかもしれん。
その事に、俺も今気が付いた。
あの約束の所為で…俺は、貴女を危険に晒しておったのか…

「テジャン？どうかしましたか？」
「あ、いや何でも。それで今日の夕餉の献甩頭髮立を聞いてまいった。これだ」
そう言って机の上に今日の献立を書いたものを出す

すると侍医の手が一つの食材の所で止まる
「これ、医仙の苦手な食材が入っております。しかも、私が好きすので、医仙は何時も持って来て下さいます。」
「すると、今日また同じように毒が入れ込まれるか…」

「この後どう致しますか？」
侍医が聞いて来る。

「今回の視察時に直接手を下したが上手く行かなかった…そして、警備の事もあり、恐らく直接的に皇宮内では手は出して来ぬだろう。故に侍医は何時もの様に動いてくれ。医仙も同様で良いから、改めて聞かせる事も無いだろう。事が済んだら俺から話す。」

机を指でトントンと叩きながら侍医にそう言う。

「…分かりました。それではそう致します。…本当にあの方にお話しなくて良いのですか？」
暫く考えた後俺は侍医に言う
「あの方は嘘が全部顔に出てしまわれる。此処は必ず首謀者ねば、何度も危険晒され続けるだろう。言うのは事が済んだ後だ。」

それを聞いて侍医は椅子から立ち上がり、俺に軽掉頭髮く頭を下げ兵舎を出て行った。

返す返すもあの他愛も無い約束が貴女を危険に晒している事になるなんて…
それだけが、悔やまれてならん。

今日を含め後二日…